2011年3月16日水曜日

レッスンやってます

3歳児作品 家族とパン、アイスクリーム 紙粘土 大きさ約30×20cm  

皆さまいかがお過ごしでしょうか?
地震のショックからあっという間の五日間だったように思います。
日々続くつらい現実を伝えるニュースが日常になりつつあり、
気持ちの支えが揺らぎそうになります。

昨日朝、停電と電車の運行の確認であたふたしていると、私の住む部屋の裏にある中学校から
テニス部の朝練習の声が聞こえてきました。まさかと思いましたが中学生はいつも通り練習していて、そのいつもと同じ加減に驚き、自分がいかに動揺しているのか思い知りました。その後いつもとは違う駅に向かう道すがら、ランドセルをしょった小学生が防災ずきん片手に、おしゃべりしながらニコニコ顔で登校していました。いつもと同じであることの力強さを、ずるずる歩く小学生の姿から強く感じました。

その後3軒のおうちを回りレッスンをしてきました。幼稚園などもお休みになっているところもあり、外にあまり出れないことに少しストレスを感じているようでした。その子の年齢なりに状況の深刻さというのは理解しているようで、地震の話題に触れることを避けている様子も感じ、なんだかけなげでつらくなる半面こんな時だからこそ、アートに没頭できる時間をいつもと通り届けていこうと強く思いました。

アートが作ることが子供にとってどんな作用があるのかは、一人一人違うと思いますが、こういった心理的にストレスのかかる時にこそ想像の世界に没頭するということも必要ではないでしょうか?






というわけで
昨日よりレッスンを再開しております。
電車もなんとか動いておりますので、一人でもどこへでも可能な限り伺います。

小さなお子さんのいるご両親の心配は並大抵のものではないと思います。
もし気持ちに少し余裕ができたらご一報ください。

レッスンご用命は右上写真下のアドレスまでご連絡ください。

では
明日17日のTokyo Baby Cafe でのレッスンはお店が臨時休業に入り、中止になりました。楽しみにしてくれていた方すみません。次回4月7日の予定です。




5歳児作品 ゴリラ 紙粘土、絵の具 約20cm

2011年1月28日金曜日

鬼が集合

鬼のお面 段ボール、絵の具、波型厚紙など、 3~4歳児制作

赤、青、緑、紫、の鬼たち。戦隊物の集合シーンのようでもあります。
一瞬で姿の変わるお面はやはり子供のテンションを上げます。

一般的に鬼は赤か青というイメージがあります。私の経験からですが、年齢が低いほどその基準にはとらわれず、大体6~7歳を境に赤または青の鬼を作る傾向があるようです。


お面を作るワークショップは来週2月3日木曜日にTokyo Baby Cafe でも行います。
 時間15:00~17:00
 参加費5000円(カフェ利用料込み) 
 年齢は3~6歳 
となります。詳しくは上記リンクをご覧ください。

ご予約は Tokyo Baby Cafe 03-5474-8281

までよろしくお願いいたします。

2011年1月10日月曜日

本年もよろしくお願いいたします。

ウサギの 羽子板 大きさ約40cm スチロール球、段ボール、厚紙、絵の具など 5歳児制作

昨年はとてもたくさんの子供たちと制作することができました。訪問型の少人数アートレッスンもなんとか形になってきたように思います。今年も一人一人の記憶にじんわり染み込むアート制作体験をお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

凧(しましま猫) 大きさ約60cm 和紙、竹、絵の具、5歳児制作


新年に教えている子から、凧を作りたいとリクエストの電話をもらい早速作ってみました。とても簡単にできる六角の凧です。結構飛んだようです。

歌うスマップ クレヨン、グラファイト、画用紙、 サイズB3 、5歳児制作

年末のテレビで見たスマップを描いた絵です。踊っている感じがよく出ています。音が聞こえてきそうです。でもまだメンバーの名前はわからないとのこと。頭上の小さな丸はスポットライト。



本年から第1と第3木曜日にTokyo BabyCafe にてアートレッスンを行うことになりました。
年齢3~6歳、時間は15:00~17:00です。

ブログリンク欄にもお店のリンクを貼っておきます。素敵なお店です。


レッスンにご興味ある方ぜひご参加ください。

2010年9月17日金曜日

手からうまれる

イルカ 2歳(もうすぐ3歳)児制作 紙粘土 約3cm

粘土でつくる形と、紙に描く子供の絵はほぼ同時進行で展開します。
殴り描きをしているときには、粘土を同じ場所に山のように積む作業を繰り返し、丸や線を描くようになるとお団子やひもを作り、という具合です。

こちらのとても小さなイルカは、粘土をこねてちぎってという自由な時間の中からうまれました。背びれと小さな口、尾びれ、イルカの形の最小限の要素を粘土の塊からつまみ出しています。

ぞう  約3cm

こちらはイルカのあとにうまれた象です。カールした鼻がなんともリアルです。

粘土は触れているだけで気持ちが良いので、手が自ずと動き出します。伸ばして、丸めて、ちぎって、遊んでみる時間をレッスンでは十分に取るようにしています。一通りの遊びが済むと、子供は粘土を何かの形にしようと試み出します。

遊びから、アイデアが生まれ何かを作らんとする瞬間、そこがとても重要です。手の感触と、頭の中のイメージの数々が次第に整理され、ぱちりとつながる一瞬を自分で感じ取り、動き出すこと。


色を塗りボードに固定した状態

試みの結果が重要なのではなく、予兆を感じ取ることです。「何かできるかも…」という、

子供にとってアートが重要な理由としては、言葉での思考ではなく、手の動きやひらめきに対して敏感であることがあげられると思います。

「イルカを作りましょう」と指示をしたらこのイルカはおそらくできません。もう少し大きくなれば、問題の答えとしてイルカを作れるようにはなると思いますが、そこには「こうしてイルカを作るとおもしろいかも」という心の動きはありません。

こちらは誕生ケーキ 約4cm

個性や表現というものが何を持って作られるのか、というのはとても説明が難しい部分がありますが、作者のその人の中で起きた予兆をもとに作られている、ということが一つの要素とは言えると思います。

予兆が起きるまでの時間(素材を通した遊び)を含めての制作であると考えていただくと、子供のアートとは何なのか、考えやすくなるのではと思います。



2010年9月4日土曜日

想像のバラ

バラ 樹脂粘土、絵の具、スチロール、 約15×20×15cm 9歳

固まるとプラスチックのようになる樹脂粘土は、花を作るのに向いています。のし棒で伸ばし、ハサミで切って花弁を切りだし、重ねながらスチロールの芯に貼りつけていくと、バラの出来上がり。
花弁の縁の曲げ具合がお花らしさを演出します。9歳くらいになると、こういったニュアンスも表現可能になります。しかしこの作品をおもしろくしているのは、やはり色です。形は実物に迫り、色は想像の世界にイメージを広げる。鈍い緑の葉っぱが多色使いのバラをぐっと引き締めています。

リアルさとは何なのか、思考を喚起する作品です。

2010年8月20日金曜日

黄色から~ひまわりのTシャツ


Tシャツです。ひまわりの花を三つ前面にステンシルでプリント。中心の種の部分は網を使っています。
ステンシルのはっきりした輪郭線に、しみ込むように布用絵の具で彩色していきました。
絵の具の乾燥が遅めで、にじみが強いので布上で色が混ざり合い、不思議なグラデーションを作っています。
























黄色から派生する、オレンジ、黄緑、茶色など。実物の色から出発し、独自の色を探し出す。布の上の塗り絵といえる制作ですが、混色により花の輪郭がぼやけ、形が動き出すところが見どころでしょうか。



















2010年8月18日水曜日

カニは歩いたり、食べられたり。

カニ 4歳児作品 段ボール、画用紙、絵の具など、サイズB4

カ二です。最初に厚紙でハサミ、足を作り、できたカニがどこにいるかと想像を膨らまし、背景を作っていきました。
上の作品は、カニがフライパンで焼かれている様子。下に見えるのはガスの火です。加熱すると赤くなるという知識からこの状況を選んだようです。

4歳児作品 厚紙、絵の具など、サイズB4

こちらは海岸を歩くカニ、とてもしっかりとした中身の詰まった感じの足と体。これを作った後に、下の絵を描きました。カニが卵から段々と大きくなる様子です。




4歳児作品 厚紙、絵の具など サイズB4
こちらは波打ち際を歩くかに、画面上部に波を配置することにこだわっていました。

3歳児作品 段ボール、絵の具、砂など サイズB4
体についた目がかわいいです。キラキラした素材で変化をつけています。

5歳児作品 段ボール、絵の具、紙など サイズB4
こちらは海の中です。海藻や魚など具体的に、背景を描いています。赤い枠が全体を引き締めています。
リアルに作ることは大切ですが、リアルであることが良いと当たり前に考えるのは大人の発想で、子供がそのように考えだすのは5歳か6歳くらいからです。それまでは自分の頭の中にあるイメージとしてのカニを作るというのは自然なことです。体の中心に目があったり、独自の成長の過程を考えたり、実物を知りすぎていないからこそ作れるものがあります。正確に作れているかということにはあまりこだわりすぎない方が、制作の手が止まらず良い作品ができるように思います。
知っているから良いのではない、かといって知ろうとすることをやめてはいけない、そういった相反する価値の上に作品は出来てくる。ということが感覚的にわかるようになることは大切です。