2010年7月23日金曜日

ウルトラマンと仮面ライダー

ウルトラマン 4歳児作品 軽量紙粘土、絵の具、針金、紙筒など 高さ約25cm

仲の良い男の子二人、粘土でそれぞれウルトラマンと、仮面ライダーを作りました。 作りながらポーズや、装備品、色などについてマニアックな会話が繰り広げられます。

仮面ライダー 4歳児作品 軽量紙粘土、絵の具、針金、紙筒など 高さ約25cm


私自身は、現在これらの番組を見ていないので完全に聞き役。上の写真で左手に持っているのは爆弾だそうです。今まさに投げようとするところ。カッと開いた手の表情が良い感じです。
ちなみに粘土は、紙の筒にひもを巻きつけた芯材に肉付けする形で作っていきました。腕には針金を使ってあり自由にポーズを決められます。ヒーローはやはりポーズが重要なようで、腕の角度は二人とも慎重に決めていました。当初上半身だけ作る予定でしたが、やはり足がいるということで、急きょ割り箸を芯にして、前に投げ出す形の足を付けました。座っているのはそのためです。

その後色塗り。どこがどの色なのか本当によく知っています。

並んだヒーロー二人。好きなものは作ってしまおうという気持ち、どんどん加速させてほしいです。


2010年7月15日木曜日

吹いて描く

シャボン液に絵の具を混ぜ合わせ画用紙の上にシャボン玉を吹き出します。シャボン玉がうまく紙に貼りつきドーム型になり破裂すると、不思議な丸い跡ができます。
強く吹けば小さなシャボン玉が連続して、ゆっくりと吹けば大きなものができます。何度も繰り返しながらより大きく、より複雑に、偶然をコントロールするコツを子供はつかんでいきます。
見事に 丸いものはなぜだか見入ってしまいます。

4歳児作品、 サイズB3、絵の具、スチレンボード、ペン、ストローなど
実験とその繰り返し、偶然の痕跡。今回はそこにシャボン玉を吹く人物をレイアウトすることで、客観的な視点をとりこんでみました。

6歳児作品 サイズB3 絵の具、ストロー、色画用紙、ペン
自分のやったことを見返して見る。自分でやったからこそわかること、気づくこと、それらの多くは本人の意識にさえ上っていないかもしれませんが、記憶には深く刻まれているはずです。この先どこかで、この記憶は不意に思いだされるでしょう。それは作品を作っている時もあれば、そうでない時もあります。シャボン玉にも関係ない時かもしれません。アートの面白さの一つに、記憶が作品を作ることによって予期せぬ形でつなぎあわされる、ということがあると思います。その機会は作れば作るほど増えます。作品のオリジナリティというのは、この記憶の蓄積と、つながりが唯一であるということに関係があるのではないでしょうか。これは大人も子供も関係ない部分であると思います。