2010年7月15日木曜日

吹いて描く

シャボン液に絵の具を混ぜ合わせ画用紙の上にシャボン玉を吹き出します。シャボン玉がうまく紙に貼りつきドーム型になり破裂すると、不思議な丸い跡ができます。
強く吹けば小さなシャボン玉が連続して、ゆっくりと吹けば大きなものができます。何度も繰り返しながらより大きく、より複雑に、偶然をコントロールするコツを子供はつかんでいきます。
見事に 丸いものはなぜだか見入ってしまいます。

4歳児作品、 サイズB3、絵の具、スチレンボード、ペン、ストローなど
実験とその繰り返し、偶然の痕跡。今回はそこにシャボン玉を吹く人物をレイアウトすることで、客観的な視点をとりこんでみました。

6歳児作品 サイズB3 絵の具、ストロー、色画用紙、ペン
自分のやったことを見返して見る。自分でやったからこそわかること、気づくこと、それらの多くは本人の意識にさえ上っていないかもしれませんが、記憶には深く刻まれているはずです。この先どこかで、この記憶は不意に思いだされるでしょう。それは作品を作っている時もあれば、そうでない時もあります。シャボン玉にも関係ない時かもしれません。アートの面白さの一つに、記憶が作品を作ることによって予期せぬ形でつなぎあわされる、ということがあると思います。その機会は作れば作るほど増えます。作品のオリジナリティというのは、この記憶の蓄積と、つながりが唯一であるということに関係があるのではないでしょうか。これは大人も子供も関係ない部分であると思います。







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