カ二です。最初に厚紙でハサミ、足を作り、できたカニがどこにいるかと想像を膨らまし、背景を作っていきました。
上の作品は、カニがフライパンで焼かれている様子。下に見えるのはガスの火です。加熱すると赤くなるという知識からこの状況を選んだようです。
こちらは海岸を歩くカニ、とてもしっかりとした中身の詰まった感じの足と体。これを作った後に、下の絵を描きました。カニが卵から段々と大きくなる様子です。
こちらは波打ち際を歩くかに、画面上部に波を配置することにこだわっていました。
体についた目がかわいいです。キラキラした素材で変化をつけています。
こちらは海の中です。海藻や魚など具体的に、背景を描いています。赤い枠が全体を引き締めています。
リアルに作ることは大切ですが、リアルであることが良いと当たり前に考えるのは大人の発想で、子供がそのように考えだすのは5歳か6歳くらいからです。それまでは自分の頭の中にあるイメージとしてのカニを作るというのは自然なことです。体の中心に目があったり、独自の成長の過程を考えたり、実物を知りすぎていないからこそ作れるものがあります。正確に作れているかということにはあまりこだわりすぎない方が、制作の手が止まらず良い作品ができるように思います。
知っているから良いのではない、かといって知ろうとすることをやめてはいけない、そういった相反する価値の上に作品は出来てくる。ということが感覚的にわかるようになることは大切です。
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