2011年4月26日火曜日

エッチングいろいろ

5歳児制作エッチング ドラえもん、ぞう、ロボットなど、サイズB4

スチレンペーパーという板状の固めの発砲スチロールの表面に鉛筆やボールペンなどで絵を描きます。
描いた線の部分はへこみます。板全体にローラーでインクを付け、紙を載せ、バレンでこすって転写すると、線の部分はへこんでインクが付かないため白く抜け、描いていない余白の部分に色が付きます。

自分の描いた絵に偶然の要素が加わり予想の付かない形で変化する、という経験は版画ならではと言えるでしょう。繰り返しと一つの版から同じ絵はいくつもできるけれど、どれ一つとして同じものはないという不思議さも子供を引き付けます。

5歳児制作 魚 サイズB4

刷ることを繰り返す中で、偶然にできた色のかすれや、にじみなどを意図的に作り出すことはできないかと子供たちは試み始めます。



5歳児作品 仮面ライダー B4

色が混ざりあい、変わる絵の印象。絵の出来上がりを構成する要素が線と形だけではなく、色やその配置といった選択の要素と、多くの偶然によってできていることを版画の制作からは理解することができます。

5歳児作品 鏡に映る女の子 B4

この作品では画面右の緑色の部分が鏡に映る姿、赤の部分が実像、黄色の部分がお化けらしきものがのぞいている、
という場面だそうです。色とストーリーがうまく関係付けられています。

写すだけで出来てしまう。絵を描くなんて簡単じゃないか、と思ってもらうのも大きな目的だと思います。






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