2014年1月14日火曜日

年相応ってなんだろう

本年もどうぞ皆様宜しくお願いいたします。

最近レッスンをしていてよく
「うちの子はまだ〜ができないのですが?」
と保護者の方に聞かれます。
「まだこの年では〜はできない場合が多いです。」
と答える事がほとんどです。

〜は筆を正しく握れない、人の顔が描けない、色がむらなくきれいに塗れない、
はさみがうまく使えない、色を塗り分ける事ができない、長時間集中できない、などなど限りなくあります。

教える立場からたくさんの同年齢の子を見て、おおよそこの年ではこのくらいできるかなという、経験から得られる感覚的な平均値はありますが、気になるのはそれから大分はみ出した、実際の年齢よりもかなり先の心配をされている方が多い事です。


できなかった事ができるようになる、子供の成長を感じる一番のポイントだと思います。
しかし他の子よりも、より早くできるようになる事に重きがおかれていると感じる今日この頃です。他人よりも遅れているのではないか、という不安の裏返しが急がせているのかもしれません。かといってより早くできることが、より良くできる事につながるわけではないことは、アートに限ってみても子供を継続して教えているとよくわかります。その年齢の頭と体でできる事には限度があるということは忘れてはいけないポイントだと思います。


5歳になるまでクレヨンは同じ1色しか使わなかったが、ある時からたくさんの色をとてもカラフルに使うようになった。粘土にはとても熱中するが絵は全く興味がない。とても繊細な色使いで抽象的な絵を描くが具体的な形は全く描かない。それまで落ち着きが全くなかったのに小学生になり急に制作に熱心になった。6歳になるまで恐竜以外の絵を全く描かなかった。などなど特に2〜7歳くらいまでの子供の興味やそれに伴う能力は実に様々です。場所や周囲にいる人など環境による差も大きく、どの部分ををその子どもの能力として判断するのかも難しいです。

子供の想像や感性に関わる部分では年齢相応であるか否か、という判断は外して考えてみた方がよいのではないかと思います。個性は大人になったときにより輝くほうがよいのではないでしょうか?子供がアートをやるのはプロになるためのトレーニングではなく、将来様々な表現手段を得た時の為、元になる種を撒いているようなものです。ですから本当にその子の面白い部分はきっと今は見えません。わからないからどうでもいいのでなく現状でどうにか理解しようとするがそれは間違っているかもしれないと考え、いずれ未来に理解する人々が現れるだろうから今は余計な手を加えない。大袈裟ですがそういった構えは必要だと思います。



子供がアートする面白さはもちろんそこにつきまとうわからなさに対してもうまく言葉にして伝えて行けたらと思います。では今年も宜しくお願いいたします。


現在決まっている予定です。お問い合わせお申し込みは各主催者までお願いいたします。
個人少人数レッスン、各種パーティなど出張いたします。お問い合わせください。


2.5歳〜6歳
年齢によりクラス分けあります。
10時〜
11時50分〜

1月19日
「ペットボトルで作るスノードーム風こけし」

2月2日
「バレンタイン〜毛糸で作るあったかハート」

3月16日
「木材パーツで作るお家」



3歳以上
14時〜白金台いきいきプラザにて

2月16日
「大空に飛ぶ気球のレリーフ」



3~6歳

1月26日
「紙版画〜新年のモチーフ」
代々木上原社教館

2月11日
東京国際フォーラム
にてワークショップ(詳細はお待ちください)

2月23日
「内容未定」
代々木上原社教館

3月9日
「内容未定」
代々木上原社教館









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