箱の中に半立体のビルと、ポップアップ形式の車と人を配し街の景色を作ってみました。
街の景色 4歳児作品 厚紙、絵の具など 35×32×4(cm )ビルは斜めから見た、建物の二面が見える形。その前に人と車を配置するので、自然と絵の中に重なりができます。制作したのは3から5歳の子供たち。この年代の子供の絵では、まだ物は並列に描かれ
重なりがありません。物の重なりを形式から体験してみるための作品です。
人を配置する位置、人同士の重ね方、背景の鳥の貼り付け方など、同じパーツを使っていても並べ方
お面 厚紙等、約60cm、3歳児制作
絵を描いた結果、それが自分にとって良く分からないものになると、「これ”おばけ”」と子供は良く言います。整理しきれない内面が、お化けのように出てきた、と言っているように私には思えます。
お面 厚紙等 約60cm, 3歳児制作
常に人に見せる、見られることを前提に意識的に絵を描くようになるのは、五歳くらいからのようです。これは言葉の発達とも密接に関わるでしょう。
見せるためでなく、自分の心の中を覗くように絵を描く1~4歳くらいの子にとって、お面という形式はとても良く合っているように思います。自分の行った痕跡がすべて顔として見えてしまうからです。自分で作ったら怖くて顔に着けれないなんて子もいます。