2009年11月11日水曜日

偶然が作る


                3歳児作品 サイズB4

絵の具を霧吹きに入れて、動物等のステンシルを使い描いたものです。
絵の具の垂れ、にじみが思いもかけない色を生みだしました。
                3歳児作品 サイズB4
絵を描く面白さの一つに、こういった偶然に出会うことがあります。
意図したものとは違うが、これでよいのではないか、そういった判断を楽しめると制作は無限の広がりを持ち始めます。
                3歳児作品 サイズB4

子供の優れている点の一つに、偶然に対する寛容さ、探究心の深さがあります。
大人に比べより感覚的に判断を行うことができるといえます。
とくに6歳くらいまでの間に、こういった感覚を十分に解放してあげることはとても大切だと私は考えています。

                3歳児作品 サイズB4
子供は制作から何を発見したのか、客観的に説明することはできませんが、目の前に起こった現象から多くを吸収し、それをストックしているように思います。
ストックはやがて言葉を得て、様々な感覚や知識として本人と周囲に認識されていきます。

                3歳児作品 サイズB3
意味を求めることなしに、絵を描くことができるのは人の一生のうち子供の時だけで、子供の時にしかできないことを追求してみることを私のレッスンではテーマとしています。

                      2歳児作品 サイズB3
技術は後から訓練することでいくらでも覚えることができます。
しかし偶然を呼び込む勘や、そこから何かを感じ取ることは子供の時にこそ覚えるべきではないでしょうか?ある種の気まぐれさが、美術の大きな魅力でもあるのです。














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