この方法で作品を作ると、家の模型や、町の景色のようなとても自由な造形物が出来上がります。
上の作品は右下が入口で、実は中に通路ができています。ブロックを壁や屋根といった部材として扱っています。屋根も作ってあるので1つの建物全体を見る視点で作られています。
お城のような塔が印象的な作品。絵の具を溶いた紙コップをそのまま接着していました。
こちらはブロックのひとつひとつに内部の空間をイメージしていると思われます。上記の作品よりも俯瞰した視点で作られていてスケール感の違いがよくわかります。
こちらはブロックのひとつひとつに内部の空間をイメージしていると思われます。上記の作品よりも俯瞰した視点で作られていてスケール感の違いがよくわかります。
こちらは建物内部と、外観が融合したような抽象的な構成です。部分的に机など具体的なものも作られています。色が全体の印象を引き締めポイントになっています。
自由に作らせるポイントは、最初に接合方法だけ説明し、具体的なテーマを与えないことがポイントです。ブロックを積みながら、手を動かしながらイメージをひねり出していくことで、それぞれの視点が明らかになります。はじめに「家をつくる」と指示をしたら実際の家の形にとらわれ、それを再現することが目的になるでしょう。
5歳くらいまでの子供は何もテーマがなくても、素材そのものから自分でテーマを探し出すことができます。作ることが対象を写すことだけではないからです。遊びであり、実験であり、子供なりの研究でもあります。「何を作ったのか?」を大人はどうしても気にしてしまいますが、なんでもなくても何かできていることが、よくあります。理解しがたいですが、表現の理解しがたい部分を、感覚的につかんでいるともいえます。人の一生でこの年代だけの特徴です。
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