2009年10月30日金曜日

北区立滝野川東デイホームでのワークショップ

普段は子供おもに1.5歳~6歳くらいの子供へのアートレッスンを行っていますが、不定期で2001年から福祉施設などにお邪魔して、お年寄りとのアートワークショップも行っています。
今年の八月に行った、北区滝野川東デイホームでのワークショップが、アーツアライブホームページ
紹介されています。アーツアライブは福祉施設などで美術、音楽などのワークショップを行っている特定非営利団体です。リンクに追加しておきます。

滝野川東デイホームの入る建物には児童館、学童保育も入っており、そちらから小学生も合流し20数人で、近くを走る都電荒川線をモチーフにしたステンドグラスを制作しました。


みなさんとても熱心であっという間の2時間弱、カラフルに様々な都電が走っていますが、制作している人の年齢差が実は60歳くらいあるのは不思議ですね。
これまで様々なお年寄りとのワークショップを行ってきましたが、お年寄りは実はパンチのある強い色を好む傾向があります。お年寄りの施設はペールトーンの淡い色遣いのインテリアが多いので、そのコントラストがいつも印象に残ります。



2009年10月28日水曜日

アートの気まぐれ

             恐竜 2歳児
だいたい2~3歳くらいになると、具体的な形(他人から見てなんだかわかるもの)を描くようになります。
描くようになるときは、ほぼ偶然で、それまで無意識に描いていたものの中に自分で何らかの具体的な形を発見する、というパターンが多いようです。
             おうちと太陽 3歳児
つまり描こうとするテーマよりも前に、何か描いているというのが子供の絵の面白いところです。
形を発見するということは、絵を他人に見せると、見た人がなんだかわかるということを理解することでもあり、客観性の始まりとも言えるかも知れません。

             観覧車 4歳児

パパと言って描いていた人物が途中からママに変わったり、外の風景がやっぱり家の中と変わったり、絵を描くプロセスは実に気まぐれです。途中で変えることができるというのは子供にとって絵を描く魅力の一つなのかも知れません。

              地下鉄 5歳児

素晴らしい発想と技術が、素晴らしい作品を生むのではないところが、アートの面白いところです。作品を作るときには、真剣さとでたらめさがどちらも必要です。子供の良いところというのもその二つのように思います。

2009年10月27日火曜日

ドングリ大漁です

アートレッスンの野外編で週末に新宿御苑へ行きました。
木の下にはドングリが大量で、両手でかき集められるほどです。
拾っている最中にも落ちてきていました。
ハロウィーンが近いこともあり、かぼちゃ型のドングリボックスを制作。


箱部分は、既成の木の箱、厚紙で仕切りを作り、ふたの部分はオリジナルです。
目鼻口の部分は透明プラ板で中が見えます。

拾ったドングリが全部入りきらないほど。
芝生の上で裸足でする工作はとても気持ちよいです。



もう一つの工作は拾った小枝、ドングリ等を使ったフォトフレームです。

絵の具でペイントの後、枝などを貼り付け、色砂、グリッター、模型用パウダー

等も使っています。

自然の小枝や葉っぱの色は意外にどんな色とも良く合います。






今まで何度か野外でのアートレッスンを行っていますが、外で思いっきり走りまわった後の子供の集中力は普段に比べ、とても良くなります。
街中ですと自然が自然にあるわけではないですが、
どんぐりに限らず、虫や、落ち葉、小枝、風
様々なものに子供は敏感に反応し、興味を示していました。


こういったアートの制作が
自然とかかわりを持つきっかけ、
になると良いなと考えています。
日が暮れるまで走り回り、クタクタ。

解放感が想像力も刺激するようです。







2009年10月16日金曜日

下から見ると

”秋の木” カラーフィルム、スチロール棒、厚紙、 サイズB4、 3~4歳
子供が実際に物を見てそれを写し取ろうと試みるのはだいたい5~6歳になってからといえます。
それまではいわゆる写生を行うという考え方自体がなく、絵を描くときにモチーフを必要としません。
たとえば3歳くらいの子に実際に木を見せて、その木を描くかといえばそうではなく
それぞれが頭の中にある自分の知っている木を描きます。
紅葉という言葉は知らなくてもこの時期
いつも緑の葉っぱの色が変わり、はらはらと落ちたりするということは
何となく気づいているようです。

木を見上げると、葉の重なりは実に複雑な緑のグラデーションを作り
色が太陽の光なしには生まれないことを実感させてくれます。
様々な色のカラーフィルムの重なりによって起きる色の変化に、子供たちは興味津津。
目に近付けて色の変化を楽しみます。

写すことに縛られないがゆえに作れるものがあります。
それが作れるのは4歳くらいまで
おそらく人が生きている間でその時だけです。
大人よりも低い視点から見る木
想像すると物の見方がすこし変わります。
Posted by Picasa

2009年10月13日火曜日

電車派、恐竜派

恐竜のステンドグラス 厚紙、カラーフィルムなど 3歳児



男の子たちの間では、恐竜など動物が好きな子と電車など乗り物が好きな子が二大勢力です。初めてレッスンに伺う場合はそのあたりをリサーチし、好きなものをテーマに取り入れ早くレッスンに慣れてもらうようにします。




また幼稚園などで大人数に教える場合は、どの子も楽しめるように、あえて乗り物、動物どちらでもないものをテーマに設定したりもします。




3歳くらいになると、好きなものに対する知識も増え、驚くほど詳しくなります。




しかしたとえば電車の好きな子が、電車の絵を積極的に描くかといえばそうでない場合も良くあります。




良く知っているが故に自分の描くものに満足できない、よって描かないという場合です。




描けないのではなく、形態の認識、描写、それらを客観的にみる力と、好きなものに対する知識のバランスがあっていないだけです。3歳くらいですと知識が先行、5歳くらいで描写など造形力が追い付いてくるというのがだいたいの傾向です。





             

山手線とビル スチレンボード、厚紙、絵の具など 4歳児



実際には形態の把握の仕方、描写の仕方など造形力には能力の差ではなく、タイプの差があります。

その子のタイプにあったテーマ、内容の設定はとても大切で、私が少人数でアートレッスンをする理由でもあります。

2009年10月10日土曜日

ふりかけ的に















建築模型などで使用する、山や草などを作るためのパウダーがあります。様々なトーンの緑色、茶色、
振りかけるだけで、子供でも簡単にリアルな自然の地形が作れます。

ベースは積み重ねた発砲スチロール、拾った枝、石、木の皮なども使いました。


何といっても子供は粉状のものを振りかけるのが大好き。

色を塗っては振りかけ、また色を塗っては振りかけ。

滝のように見えるところは、チューブに入ったラメ入り絵の具を使っています。

噴火のように頂上部から流れ出しふもとまで。


この制作はかけるものが尽きるまで続きます。


おそらく完成形よりも振りかけることでおこる変化、移ろい、そちらに興味が行くのでしょう。
大人はある時間の一点の風景を作ろうと考えますが、子供の制作では常に作品上で時間が流れていきます。






2009年10月8日木曜日

家のかたち






平屋の三角屋根のおうちに実際今住んでいる人は少ないですが、子供にとって家の形はやはりこれが定番のようです。
三角屋根の骨組みはあらかじめ作り、子供が屋根や壁を貼り作りました。年齢は2~4歳。
材料はアイスの棒、段ボールなどです。
隙間の埋め方や屋根と部屋のバランスなどそれぞ違いが見られます。




レッスンについて


レッスンご案内




おうちやご希望の場所に伺っての、出張アートレッスンを1名より行います。


年齢や個々の趣向に合わせたオリジナルの内容で、存分にアートを楽しんでください。


年齢は1.5歳から、大人のレッスンも承ります。




レッスン料


1時間/4,000円より 別途1回あたり500円程度の材料費をご負担いただきます。




 月謝にてお支払いの場合


 月4回 1時間/14,000円


     1.5時間/21,000円


      2時間/28,000円


      プラス材料費が加算されます。






年齢や人数、レッスン時間などはお気軽にお問い合わせください。

※お伺いしてのレッスンですので、毎回ご都合を会わせていただくのは大変かも知れませんが、とくに年齢の低いお子様の場合 継続してレッスンしていただくことが何より大切です。可能な限りスケジュールの調整のご相談には応じさせていただきます。
作品の写真はウェブアルバムでもご覧いただけます。


お問い合わせお待ちしております。