男の子たちの間では、恐竜など動物が好きな子と電車など乗り物が好きな子が二大勢力です。初めてレッスンに伺う場合はそのあたりをリサーチし、好きなものをテーマに取り入れ早くレッスンに慣れてもらうようにします。
また幼稚園などで大人数に教える場合は、どの子も楽しめるように、あえて乗り物、動物どちらでもないものをテーマに設定したりもします。
3歳くらいになると、好きなものに対する知識も増え、驚くほど詳しくなります。
しかしたとえば電車の好きな子が、電車の絵を積極的に描くかといえばそうでない場合も良くあります。
良く知っているが故に自分の描くものに満足できない、よって描かないという場合です。
描けないのではなく、形態の認識、描写、それらを客観的にみる力と、好きなものに対する知識のバランスがあっていないだけです。3歳くらいですと知識が先行、5歳くらいで描写など造形力が追い付いてくるというのがだいたいの傾向です。
山手線とビル スチレンボード、厚紙、絵の具など 4歳児
実際には形態の把握の仕方、描写の仕方など造形力には能力の差ではなく、タイプの差があります。
その子のタイプにあったテーマ、内容の設定はとても大切で、私が少人数でアートレッスンをする理由でもあります。
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